■あらすじ■
聖憐学院──
この国でもっとも名門の一つとされるこの学院は、今の時代には珍
しいほど厳しい規則でも知られ、逆にそれが名門の名を高め、それは特に名家と呼ばれる人種に絶大な信用を得ていた。
それが伝統という名前の差別として、この学院には根付いている。
名家と、そうでない者と──

この学院に、睦司という教え子が居る。
名家でもない、成績優秀でもない、何の変哲もない、ただの男子だ。
ただ一つのことを除いては──

痛みで意識を取り戻したとき、司には何の記憶もなかった。
そして、目の前で自分に激しくムチを振るう一人の妖艶な女性──
彼女に嬲られた後で、司は衝撃の事実を知ることになる。
彼女は泉堂麗香、司の《奴隷》だという。
後学のためにいつもと逆のプレイをしていた最中に、司は記憶をなくしてしまったらしいというのだ。
司にとって一番の驚きは、自分が麗香を嬲っていたということで、それはにわかに受け入れがたいものだったが、嬲られることが麗香に幸せなことであるという……
記憶がないことに戸惑い、不安を覚える司を優しく包み込む麗香。
そんな彼女の優しさに、司は一瞬で惹かれてしまうのだった。

やがて二人は、司の記憶を戻そうと色々と試みることになる。
麗香を辱めるために撮影した何本ものデジタルビデオを鑑賞し、過
去をなぞるように行われるアブノーマルなプレイの数々……それは
やがて、二人だけの新しい愛のカタチに目覚めていく。
果たして、その結末や如何に?



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